第20回 花粉症

花粉症にオススメの栄養素
- ① EPA・DHA
アレルギー症状を引き起こす物質を減らす働きがあり、粘膜の腫れを緩和し鼻づまりを改善するといわれます。ぶり・いわし・さんまなどの青魚やさけ・いくらなどに多く含まれています。しかし、EPA・DHAは傷みやすいのでなるべく新鮮なものを選び、買ってきたら早めに調理しましょう。
- ② α-リノレン酸
α-リノレン酸も花粉症の症状を緩和します。えごま油やしそ油に含まれますが、熱に弱く傷みやすいのでドレッシングやマリネに加えて生食でとるか、ビタミンA・C・Eを含む野菜と一緒にとりましょう。また、身体によい油だからといってとりすぎは禁物です。肉や魚などの食品からとる脂肪分もあるので、えごま油やしそ油を使う場合、普段使うサラダ油などを減らし、かわりに1日大さじ1〜2杯をとりましょう。 - ③ 乳酸菌
ビフィズス菌などの善玉菌で腸内環境を整えると免疫バランスが調整されアレルギー反応が抑えられるといわれています。ヨーグルトや乳酸菌飲料、キムチなどの発酵食品にも含まれます。
- ④ ビタミンA・C・食物繊維
ビタミンAは花粉症の侵入口である口や鼻の粘膜を強くします。ビタミンCは免疫を強化し、食物繊維は老廃物を速やかに外に出してくれます。
以上のような栄養素を積極的にバランスよくとるには、毎日魚料理と野菜料理を揃えることです。しかし、そのような食材を使っても揚げ物やこってり味の多い食事では花粉症緩和をマイナスにしてしまいます。また、チョコレートやケーキなど油脂分の多い甘いお菓子も控えたほうが賢明です。
文責/桑原医院 管理栄養士 坂井エリサ(さかいえりさ)